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レースやフリル、盛りのある服の似合わせ方
「盛り」=立体感がある事。今、あまり盛り髪という言葉を聞かないですが、 ボリューム感があり、小顔効果が期待できるような髪型を指します。盛り服という場合は、最近は立体的な装飾のついたデザインの服を指すことが多いようです。
以前、シンプル服の垢抜けスタイリングのコツについて投稿させていただきました。今回は、盛り服のコーディネートを組む際のコツについて、東京・日本橋馬喰町で身体の部分ごとの特に合わせて、似合う物がわかるサロン、『hanairo』がご紹介します。立体感を服と顔で合わせるのが、違和感を出さずにまとまって見せる為の重要要素である為、今回はメイクでの立体感の出し方を中心にご紹介していきます。
盛り服が似合う顔の骨格
『立体感がある=凹凸がある=陰が落ちやすい』特徴のあるお顔立ちが、大きい装飾のついた服と相性良く見える傾向があります。
axes femme(アクシーズファム)のメインモデルさんは、この装飾が似合いやすい骨格になります。もともと、彫りが深いお顔立ちに合わせて、メイクでも立体感を足してらっしゃいます。このヘアメイクの立体感でしたら、中世ヨーロッパの貴族のドレスのようなさらに大きい装飾のついた服までお似合いになる感じがいたします。
盛り服の似合わせ方のコツ
立体感を足して、盛り服を似合わせる場合、メイク・髪形共にポイントがあります。
髪型は、【まとめ髪+編み込み系】で、ごろっとした量感を足すと、ボリュームのある装飾とバランスがとり易くなります。
メイクは濃くしなくても、お顔の中で立体感を出しやすいへこんだ部分に陰を足し、明るい部分にハイライトを入れる事で自然と立体感を出すことが出来ます。メイクについては、次の項でより詳しくご説明させていただきます。
顔の光と陰の入れ方
太陽も天井照明も上にあるので、日常生活上は、上向きの面にハイライト、下向きの面にシャドウを入れると自然に見えます。
どこに入れていいかわからないという場合は、手で触ってみると面が分かりやすくなります。
お顔の中で、特に失敗無く立体感が出せる部分というと、眉下の窪みの陰になります。
逆に難しいのが、鼻の陰です。立体の形として、濃い影が出来づらい形状をしています。あまりここに強い陰を入れず、上記の目元の窪みに陰を入れたり、他の陰ができやすい部分を奥に下げる方が自然に見えます。ハイライトに関しては、顔の中でも鼻筋は強い光が当たりやすい部分なので、明るめに入れても不自然になりにくいです。そのため、ノーズシャドウだけで鼻を高く見せようとせず、ハイライトとのバランスをとって形を作ることを意識すると自然に仕上がりやすくなります。
ハイライトに関しても、鼻は付け根から鼻先に向かって高低差がある形をしている為、全体に同じ強さで入れてしまうと不自然に見えやすくなります。鼻の付け根部分が天井照明に対して垂直に近い場合はハイライトを弱めに、斜めに面が向いている場合は強めに入れるなどの調整をする事で、自然な仕上がりに近づきます。元の顔の光の当たり具合を分析し、その法則に沿った上で、光を強く見せたいところにハイライトを載せていくことがコツです。
ハイライト・シャドウの色の作り方
では、実際に立体的な装飾のあるお洋服を合わせていくときに、お顔に立体感を出すためのハイライトとシャドウの作り方のコツを見ていきます。
ハイライトが浮いて見える原因の一つは、真っ白のハイライトカラーを、白がはっきり見えるように強くお顔に載せる事です。また、ノーズシャドウなどの陰色が浮いて見える原因の一つは、眉用パウダーを陰色に使う事です。
自然界の色は、光が当たるところが物の代表的な色(固有色)より黄色味を帯び、影になるところが青みを帯びるように、人間の脳は認識するようにできています。通常眉用パウダーの色は、青みが入っていない為、陰よりくすみに見えるよう仕上がりになりやすくなります。
たとえば、下記イラストのリンゴの代表的な色(固有色)は赤ですが、明るい所は赤に黄色、暗い所は赤に青を少し混ぜた色で塗ると、よりリアルに見せることが出来ます。その法則に従い、人のお顔のメイクについても、肌色より黄色味を足して明るくした色をハイライトに、青みを足して暗くした色をシャドウに使うと自然な立体感のメイクに仕上げることが出来ます。
シャドウに関しては、眉用パウダーのみを使用するより、お手持ちのファンデーションと、青・紫系の色を合わせてみて、暗さが足りなかったら、そこに眉用パウダーを少し足す、くらいの方が自然な色が作れます。青みを足すアイテムは、ラメの入っていないパウダーでしたら、特にブランドなど関係なく使用できます。
肌に載せた時に、『肌と一体化して見える』『載せた部分がくぼんで見える』色が、良い陰色です。
陰になる奥目の立体感アイメイク
奥目の方の場合、彫りが深く見え、元々目元に立体感がありますが、上から光が当たると目元の部分全体が陰になり、平面的に見えることがあります。その場合は、ハイライトの入れる強さで、目の前後位置を調整して見せることが出来ます。
瞼の厚みを薄く見せるアイメイク
瞼に厚みがあり、眉下のくぼみに陰色を足すだけでは、出したい立体感には足りないと思われる場合は、目の際が明るくなるように、眉下を濃くしたアイシャドウを瞼全体に入れる事で、瞼を薄く見せることが出来ます。その上で、ハイライトを載せ、立体感をプラスしていきます。使用するアイシャドウの色は、色の性質として彩度が低いほど奥に引っ込んで見えるようになるため、彩度が低めの物を選ぶのがポイントです。
また、眉尻の下の瞼の丸み感をとるには、眉尻を太目に直線的に描く事がおすすめです。曲面を直線で分断することで目の錯覚を利用して、厚みをすっきりさせて見せることが出来ます。
『甘めで統一』or『甘辛MIX』どちらがお洒落?
フリルなどの立体的な装飾が多いお洋服は、通常『甘め』の服としてメディアで紹介されているのを見る事が多いかと思います。その際に、良く見るのが「辛口アイテム(レザージャケットや、マウンテンパーカーなど、男性が着てもおかしくないようなデザインのアイテム)をプラスして、こなれ感をプラスするとお洒落」といった、甘辛MIXコーデのすすめです。実際、対比になる素材や形のアイテムを足すと、お互いが引き立てあり、アイテムの魅力がより発揮されるコーディネートを作りやすい、といった面があります。ですが、甘めのアイテムがあるブランドにも系統があり、辛口アイテムやヘアメイクを足した方が着映えしやすいブランド、甘めで全て統一した方が着映えしやすいブランドがそれぞれございます。
辛口を足さず、甘めで統一するブランド
ブランド例: axes femme / F.i.n.t
ブランドコンセプトの文に『クラシカル』『レトロ』といった単語が入っているような、現代ではない古い年代をモチーフにしているブランドに関しては、辛口アイテムを使わずにコーディネートを組んだ方が、まとまって見え着映えしやすくなります。古い年代のファッション自体に、現代のような辛口アイテムを足して着る、といったコーディネートが無いので、無理に辛口を足そうとすると、クラシカルな雰囲気が壊れてしまい、お洋服の良さが生きない場合があります。こういったお洋服に関しては、ヘアメイクに関しても、立体的ヘア+甘めメイクが基本的に相性が良くなります。
コーディネートに入れる対比としては、こういったブランドは柔らかい質感の布のお洋服が多い為、鞄や靴、ベルト、時計、アクセサリーといった小物に表面素材が固く見える物を選び、【柔らかい⇔固い】の対比を入れるのがおすすめです。
辛口アイテム・ヘアメイクが似合うブランド
ブランドコンセプトの文に『ロック』『ストリート』『マニッシュ』といった単語が入っているようなブランドの場合は、辛口アイテムやクールなヘアメイクと組み合わせるのが前提で、甘めのアイテムが作られていることが多い為、基本的に甘辛MIXで組んだ方が、着映えしやすくなっています。単体で見ると、上記のクラシカルなブランドより甘めアイテムの甘さが強い物がある為、何らかの辛口のテイストを足し、バランスをとるのがおすすめです。